岡山県トラック交通共済協組がまとめた過去5年間の事故データによれば、10歳刻みの年齢別で「40歳代」のドライバーによる事故が対人、対物とも最多となっていることがわかった。死亡事故の件数も同様で、高齢ドライバーによる事故が社会問題になるなか、働き盛りの年代にも安全意識の再徹底が求められそうだ。
同協組の組合員車両が関係した5年間の事故は対人596件(死亡16件)、対物2187件。このうち40歳代のドライバーによる事故は対人154件(25.8%=死亡5件)、対物584件(26.7%)と6つに区分した年齢別でいずれも最多。次いで「50歳代」が対人141件、対物574件と肉薄しており、そのほかの区分は少し開きが見られる。また、「30歳代」による対人事故は58件にとどまっているが、死亡事故が40歳代に次ぐワースト2(4件)になっている点が懸念材料だ。
事故が発生した状況別では、対人の55.7%となる332件が「追突」で、対物も「追突・後退時」が991件(45.3%)と相変わらず最多。時間帯で見ると「午前6時~正午」の事故が対人264件(44.3%=死亡6件)、対物1062件(48.6%)と目立っており、正午に近づくほど発生件数が増える傾向を示している。